このページは、現在すたれつつある8mmフィルムやその機材、および製作技術を後世にまで残すべく立ち上げた記録媒体です


by 宮澤英夫
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とうとう16mm製作にウチも手を出す…久々の更新ですが

 随分、長らく更新を怠っておりまして、申し訳ありません。
 もちろんこの間も、宮澤動画工房の活動を止めていた訳ではありません。先日も上映活動のために16mm映写機を二台導入した、と書きましたが、下に示す画像にそのアドバンスが伺えると存じます。

ジャーン!
とうとう16mm製作にウチも手を出す…久々の更新ですが_f0238564_21254594.jpg
 Canon SCOOPIC 16 Mです。某yオクで、¥20,000で手に入れたものです。
 現在はバッテリーの中身となる、定格の合うNi-cd電池が見つからず、動作確認も出来ない状況です。

 しかしその左に、何か不穏な物体が映っていますね。足っぽいし、思いっきりギプスで固めてありますし。

 そう、いま私は、不慮の事故で左足を折ってしまい、地元の県立病院に入院中なのであります。更新が滞っておりましたのも、これが原因です。
 完全な自損なのでややこしいことにはなってないのですが、骨折の方はややこしいことになってまして、もう二ヶ月も病院内に籠り切りで、なお退院の目処はがはっきり立っておりません。
 まあ要は、入院中何もすることがないし、入院費以外に機材費は確保してましたので、ひたすらスマートフォンでいろいろアクセスするうち、SCOOPIC16にしては安価な本品が目に留まり、勢いで入札、落札に至ったのです。

 しかし、16mmカメラを手に入れたのは本品が初ではありません。
 実は事故の少し前に、下に示す物品も手に入れたのです。
とうとう16mm製作にウチも手を出す…久々の更新ですが_f0238564_21294674.jpg
 これも16mmカメラです。ロシア製の手巻きゼンマイ式動力で、価格は¥12,000という安さでした。
 型番はロシア語を直で英字にするとKRASNOGORSK 3となりますが、読み方も来歴もよくわかりません。ただソビエト時代の製品にしては出来が良いとの評判で、結構最近まで製産が行われ、旧東欧を中心に出回っていたらしいのです。
 これなら電気無しで使える、と満足していた(SCOOPICはステータスとして欲しがっただけ)ところ、またとんでもない代物を目にして、思わず入札ボタンに指が伸びたのです。
とうとう16mm製作にウチも手を出す…久々の更新ですが_f0238564_21312714.jpg
 ご覧の通り、BOLEXです。H16 Reflex、BOLEXの一眼16mmでは最古のものです。これも某yオクで、¥10,000という破格でした。レンズ無し現品だったので、同時期に入手したCマウントテレシネアダプターを装着させてます。
 さすがにBOLEX のボディは貫禄充分ですね。奥のカメラはfacebook掲載用に入れ込んださっきのSCOOPICです。

 しかしこれだけ16mmカメラを揃え、映写機も入れたところで、さて自分で16mmの作品を撮ろうと目論んでいるかというと、そうではありません。
 このような16mm環境を整えたのは、実は私が将来的に、佐賀で映画製作を講師として教えるようになった際、実習の教材として使えるよう準備を行っているのです。残念ながら佐賀では映像製作の実習はおろか、正規の教育機関で映画製作を教える環境が薄弱なのです。ところが今ちょうど、佐賀アカデミズムがメディア学、映像作家育成の環境構築に乗り出している所なので、私はそこにフィルム実習を放り込んで、デジタル環境に慣れきった学生や教員の意識に一石を投じ、不便な環お境にあえて置くことで自ら工夫を凝らす楽しさを体感させたい、なんて展望というか願望を抱いての、一連のアクションであります。

 本当ならまだ、このブログに書き留めたいトピックは山ほどあるのです。しかしただいまスマートフォンからの更新で、このまま続けると傷にも障るし時間もかかり過ぎで正直きついです。そこで、活動軌跡の次なる記録は次の機会に回に回したいと存じます。

 では。
by 8mmhozon | 2012-05-22 23:43 | 活動指針